パプアニューギニア マッドマン
生産地 | Onetorefo, Asaro, Papua New Guinea |
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生産者 | Siwet Plantation |
品種 | Arusha, Typica, Bourbon, Caturra |
精製方法 | ウォッシュト |
焙煎度 | フルシティーロースト(やや深煎り) |
FLAVOR NOTE
重量感のあるボディと野性味あふれるビター感
乾いた状態では、土や木を思わせるアーシーな香りが漂い、クラストでは熟成感のあるローストアロマがじっとりと立ち上がります。ブレイクでは、どっしりと重たく、まるで地面から湧き上がるような深みのある香ばしさを感じます。
一口目から、マッド=泥のような重厚な口当たりと、ガツンとくる力強い苦味が印象的。深煎りらしいスモーキーなビター感が舌をしっかりと包み込みます。にもかかわらず、後味は意外なほどマイルドで、角の取れた苦味が残るバランスの良さも魅力です。
冷めてくると、ビターさは穏やかになり、厚みの中にまろやかさが顔を出すようになります。ほんのりとした甘みもにじみ出てきて、時間の経過とともに印象が変わる表情豊かなコーヒーであり、高い満足感と飲みごたえがあります。
酸味ーーーー★苦味
キレーーーー★コク
ORIGIN PROFILE
パプアニューギニアは、800を超える民族が暮らす多民族国家。その中でもアサロ地方は、古くからさまざまな文化が入り混じる地域として知られています。この地に伝わる「マッドマン(泥男)伝説」は、敵から村を守るために泥の中に身を潜め、奇襲で撃退したという勇敢な物語。戦の知恵と団結の象徴として、今でも地域の誇りとアイデンティティの一部となっています。
このマッドマンの子孫によって運営されているのが、1953年に開園されたシウェット・プランテーション(Siwet Plantation)。現農園主のピーターさんは、地域の4つの民族・約6,000人をまとめるリーダーであり、自らナタを手に畑に立ち、剪定や雑草取りを率先して行う実践派。土地の所有や農園の拡大が可能なのも、地域社会から厚い信頼を得ているからこそです。